春は卒業式や入学式など式典が多い季節ですね。
特に卒業式は学校にとっても大きなイベントで、スムーズに行われるかどうか気を配るものでしょう。
卒業式を祝うには、その心を表す服装が大切です。
これは招待される来賓の方にも当てはまります。
来賓の方々はPTAの会長さんや地域の町内会長さん、福祉団体の役員の方や知事など立場も年代も様々。
ブラックフォーマルな服装を選べば、よほど場違いな格好にはならないでしょう。
ただ無難すぎる服装は地味で貧しそうに見えてしまうことも。
そこで今回は卒業式における来賓の方の服装にスポットを当て、地味すぎず上品さを保つためのポイントをお伝えします。
男性・女性と分けて紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
卒業式の来賓(男性・女性)の服装において1番注意すべきこと

まず卒業式における来賓の服装において、1番注意すべきことをお伝えします。
それは主役を邪魔しないシンプルな服装を心がけることです。
卒業式では子供達が主役です。
保護者や先生方も、晴れの日に相応しい華やかな服装で卒業式に出席されるでしょう。
来賓として招待された際はきちんとした服装をすることは大事ですが、あまりに目立つと子どもたちや保護者に失礼になってしまいます。
他の方々の注目を浴びるような派手な服装は避け、節度を持った服装で卒業式に参加しましょう。
卒業式の来賓(男性・女性)の服装の基本

ここでは卒業式の来賓(男性・女性)の服装の基本についてお伝えします。
礼服(フォーマルウェア)について
正式なセレモニーに出席するとき、多くの人が思い浮かべるのは礼服(フォーマルウェア)です。
婚式や葬儀で着用することの多い、フォーマルな装いです。
では卒業式という特別なセレモニーに来賓として招待された場合、同じように礼服を選ぶべきでしょうか。
答えはそれほど単純ではありません。
なぜなら礼服と一言で言ってもその種類や格式は多岐にわたり、来賓の立場によって適切な服装は異なるからです。
たとえば、結婚式において新郎新婦の父親はモーニングを着ることがありますが、ただの友人であればそこまで格式の高い服を着る必要はありません。
これは卒業式にも適用される考え方です。
卒業式において校長先生や卒業生を担当する先生など特定の役割を持つ人々は、より格式の高い服を着ることがあります。
一方で壇上でスピーチをすることがなく単に式に出席するだけの来賓であれば、そこまで厳格な礼服を求められることは少ないでしょう。
大切なのは、その場の雰囲気や期待される役割に合わせた適切な服装を選ぶことです。
ダークスーツが1番無難な服装
来賓の服装は、基本的に暗めの色の「ダークスーツ」が適しています。
「ダークスーツ」とは、真っ黒な礼服であるブラックフォーマルとは異なり、一般のビジネススーツでも色調が暗いものをいいます。
具体的には濃い紺色や深いグレーなどがこれにあたります。
ダークスーツは厳密には正式な礼服ではありませんが、略式の正装として広く認知されており、卒業式のような祝いの場にもふさわしいとされています。
服装に具体的な指示がなければ、来賓としてダークスーツを選ぶのは安全で無難な選択です。
男女別卒業式の来賓の服装で気を付けること

ここからは男女それぞれにおいて、来賓の服装で気を付けることについてお伝えします。
男性の場合
かつては男性の来賓にはブラックフォーマルが一般的でしたが、現在は「ダークスーツ」で十分です。
男性は服装の選択肢が女性より限られているため、一般的な来賓ならダークスーツが基本です。
市長などの高い役職の方や、式典でスピーチを行う場合はブラックフォーマルを選ぶこともありますが、ダークスーツが不適切というわけではありません。
ダークスーツとは黒や濃紺などの暗い色合いのスーツを指し、無地だけでなくチェックやストライプなどの柄入りもありますが、控えめなものが適しています。
スーツの個性を出すなら、全体のスタイルや細部のデザインで少し華やかさを付け加えるのも良いでしょう。
ただし自分の年齢や容姿に見合った範囲内で選ぶようにしてくださいね。
ネクタイやポケットチーフで個性をだしても〇
ネクタイやチーフは、ダークスーツに合わせる小物で印象を変えることが可能です。
卒業式にふさわしい明るい色やフォーマルなシルバーグレーのネクタイがおすすめです。
ポケットチーフは必須ではありませんが、見た目に華やかさをワンポイント加えたい場合はホワイトやネクタイと色を合わせたチーフが良いでしょう。
靴の色は定番な黒を
靴は目立たない黒の革靴が定番です。
あまり個性的なデザインは避け、状態の良いものを選んでください。
靴の汚れは意外と目立ちますから、事前にきちんと磨いておくことが重要です。
靴下に関しても、黒で足首をしっかり覆う長さのものを選び、座った時に肌が見えないようにしましょう。
来賓としての立場を考慮し、慎重に服装を選ぶことが求められます。
女性の場合
女性が式典や卒業式に出席するときは、男性と比べて服装選びに色々な選択肢があります。
たくさんある中から、どうせならばオシャレな組み合わせを選びたいですよね。
そんな時まず考えたいのが色の暗いスーツやセットアップです。
特に黒やグレー、濃紺はどんな場にも合うので失敗が少ない色です。
もしくはシックなワンピースにきちんとしたジャケットを合わせるのも素敵ですね。
スカートを選ぶなら、丈に注意しましょう。
短すぎや長すぎは避けて、膝丈が基本です。
こちらは色さえ気をつければ、フレアやプリーツスカートも大丈夫です。
素材が柔らかいと、より上品に見えますよ。
七分袖ならまだ寒い時期でも暖かく、ジャケットとの相性も抜群です。
洗える素材のものを選べば、クリーニングに出す手間も省けます。
シンプルなデザインのノーカラージャケットは、どんな服にも合わせやすく、目立ち過ぎずに済みます。
色はベージュとブラックから選べて、ワンピースとの組み合わせも楽しめます。
ファッション性が高い礼服(ブラックフォーマル)でもOK
ブラックフォーマルも、ただの黒い服とは限りません。
おしゃれなデザインのものもあって、卒業式にもぴったりです。
ファッション性が高いデザインなら、華やかな印象になります。
カラーフォーマルも選択肢にあり落ち着いた色のジャケットは使いやすいですが、主役を食わない程度にしましょう。
デザインが派手すぎると、場に合わないこともあるので注意です。
オールシーズン着れるワンピースタイプは特に便利で、レースがついていたりすると華やかさもプラスされます。
ウォッシャブルなのもあるので、嬉しいポイントです。
値段以上の上品さを放つカラーフォーマルは、色々なコーディネートが楽しめます。
アクセサリーをつけて上品な雰囲気に
アクセサリーとしてコサージュ、ネックレス、イヤリングやピアスをうまく選べば、個性を出しつつも品のあるスタイルになります。
スーツが暗めなら明るいアクセサリーを、逆に明るい服ならシックなアクセサリーを合わせるといいですね。
コサージュはスーツと同じ色でなくても大丈夫ですが、派手過ぎないように気をつけてください。
ネックレスはパールが人気ですが、大きすぎるものは避けた方がいいです。
イヤリングやピアスも、あまり大きいものや揺れるものはやめておきましょう。
普段から大きいものをつけている人は、事前に小ぶりのものを準備しておくといいと思います。
バラのコサージュはフォーマルな場にぴったりで、サイズも使いやすいですよ。
パール系のアクセサリーは、慶事にも弔事にも使えるので一つ持っているといいでしょう。
学校により卒業式の来賓の服装は違う?

卒業式というのは、子どもたちが成長の一つの節目を迎える大切なイベントです。
幼稚園から高校まで様々な学校で行われますが、招待された来賓の服装についてはどの卒業式でも基本的に同じです。
だ、覚えておいた方がいいのは、卒業式の種類によってその場に集まる保護者の年代が違ってくるということです。
たとえば幼稚園の卒業式では若いパパやママが多いため、みんな少し華やかなスタイルで来ることが多いです。
反対に高校の卒業式では保護者の方々も少し年齢層が高めなので、自然と服装も落ち着いた感じになります。
ですので来賓として卒業式に出席する際は、その卒業式の雰囲気に合わせた服装を選ぶのがベストです。
目立ち過ぎない周りの保護者に馴染むような服装を選ぶと、卒業式の雰囲気にもぴったりですよ。
学校からの注意事項も事前に確認しておく
学校の卒業式が行われる前に出席する先生や招待された来賓の方の服装について、事前に注意事項を伝えてくれるところもあります。
たとえば、「来賓の方はブラックフォーマルでお越しください」というような具体的な指示が出ることがあります。
そのような場合は、間違いなくブラックフォーマルを選べば問題ありません。
ただ少しでも不安があるなら、事前に学校に問い合わせてみるのがおすすめです。
またこれまでに卒業式の来賓として参加した経験がある人や、実際に卒業式に行ったことのある人にアドバイスを求めてみるのもいいですね。
卒業式の来賓(男性・女性)の服装でおすすめについてまとめ
今回は卒業式の来賓(男性・女性)の服装でおすすめと絶対やってはいけない注意点についてまとめてみました。
最初にお伝えしたように、卒業式の主役は子供達です。
私達大人が周りから見守るように、目立たずそして落ち着いた服装で卒業式に臨むようにしましょう。